秋葉原の劇場から生まれたアイドル、
AKB48の人気勃発により、SKEやNMBなど姉妹グループができたり、
ももいろクローバーZや私立恵比寿中学校やでんぱ組.incやほかにもご当地アイドルなども登場し、アイドルブームとなった。
最近では、そのブームを起こしたAKBの人気の低迷も今ささやかれ始めている。
だが、今でもCDやDVDの売り上げは爆発的で、
まだまだアイドルブームの先頭を走っているといえるだろう。
そんな彼女たち48グループの目玉でもある選抜総選挙に今変化が起きているのだ。
◆AKB総選挙がいつなのかということだが、
今年2015年のAKB選抜総選挙の日程は6月6日となる。
そして、場所は福岡ヤフオクドームで開催とのことだ。
AKB総選挙とは
AKB選抜総選挙とは、
政治の世界の総選挙のようにグループの代表となる人を投票によって順位づけして、
グループ内でのポジションを決めるというものなのだが、投票の仕方は実際の国民の投票とは全く違う。
その選抜総選挙の前のCDに投票券がつけられ、その投票券を持っている人だけが投票できるというシステムなのだ。
CDを買うことで投票券を入手できるということになる。
それは、当然、何枚も買った人にはそれだけの投票券が持てるということであり、
一人一票ではないのだ。
投票は一人一票ではないところがAKB総選挙
一人でも二人でものファンが多く投票券を持つだけで、実際の人気の指標とは異なる。
特定の人物(元AKB48の前田敦子や大島優子etc.)に命をかけて応援するファンが多ければ多いほど上位にいけるということになる。
それは、多くのファンの獲得とは別に、それだけお金を使ってでも自分の応援しているメンバーを上位に入れたいと思うファンを獲得すればするほど有利になるということなのだ。
実際の人気とは異なり、ファンの頑張りも重要となるため、メンバーとファンが一体となり、
頑張ることができるイベントとなっており、AKBの特殊な性質の一つといえるだろう。
冷静に考える非常に生々しいものであるが・・・
AKB48選抜総選挙の変化(過去~現在2015)
選抜総選挙は従来までは全メンバーが強制参加であり、全メンバーにチャンスがあった。
しかし、去年より立候補制となり、メンバーが自分で選挙に出るかどうか選択できるようなったのだ。
これは一見、代表として選出されるかどうかファンもメンバーもどきどきしながら、
また不安に思いながら、選挙を迎える精神的負担を軽減すると共に、ファン自体も好きなメンバーの苦しい表情を見たくないがためにお金をつぎこむ必要がなくなるため、自由な形になったように思える。
AKB総選挙への立候補は暗黙の了解
しかしながら、総選挙に立候補することは、暗黙の了解のようなものであり、
立候補しないということでデメリットを与えられる不安も拭えないため、
ほぼ全メンバーが立候補しているという、一種の踏み絵のような制度となっている。
実際に去年、立候補しなかったメンバーのそのほとんどがグループから脱退している。
脱退することが決まっていたから立候補しなかったのか、
立候補しなかったことでグループの運営側から圧力をかけられたからなのか、
それは定かではない。
だが、「立候補しない=卒業」と認識がファンの中にも多くあるということも事実だろう。
そのイメージを払拭するかのように、今年も立候補しなかったメンバーも多くいる。
しかし、卒業しないと表明したり、立候補しなかった理由について、違った形でグループに貢献し、ファンに恩返しをしたいなど、立候補制を今までのような「肩たたき」的な印象から「自由選択」といった印象を与えようとするメンバーもいる。
以下、AKB選抜総選挙2015辞退・不出馬メンバー【41stシングル選抜総選挙】
(卒)・・・卒業予定者
(交)・・・交換留学終了
AKB48
阿部マリア、生駒里奈(交)、入山杏奈、内田眞由美、川栄李奈(卒)、倉持明日香、小嶋陽菜、鈴木紫帆里(卒)、竹内美宥、田名部生来、中田ちさと、前田美月、松井咲子、村山彩希、森川彩香(卒)SKE48
阿比留李帆(卒)、荻野利沙(卒)、佐藤実絵子(卒)、小林亜実(卒)、都築里佳、中西優香(卒)、古川愛李(卒)、松井玲奈NMB48
上枝恵美加、木下百花、河野早紀、高野祐衣、照井穂乃佳、三浦亜莉沙(卒)、山岸奈津美(卒)、山田菜々(卒)HKT48
草場愛(卒)JKT48
仲川遥香、近野莉菜
それが本当かどうか、プラスに働くかどうかは今後の動きに注目したいところだ。
だが、アイドルのあり方もどんどんかわっていっている。
まとめ
一見、きらびやかで、憧れの的となるアイドル。
しかし、こうした苦悩を抱えていたり、社会や大人たちからの重圧や思惑がある環境で笑顔でパフォーマンスしていて、アイドルの笑顔の裏側にはこうした芸能界の厳しさが見え隠れしている。
ファンにとってはまだまだ若く、可愛らしい女の子たちがこうした苦悩を抱えている姿に見ていて辛くなるイベントではあるのだが、ファン以外にとっても、芸能界や社会のあり方について考えさせられるイベントでもあるので、今後の動向に要注目だ。